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グルー治療について

2021.02.02

2019年よりカテーテルで焼灼する代わりに、瞬間接着剤の主成分シアノアクリレート(グルー)を静脈内に注入し閉塞させる方法が保険収載されました。(グルー治療) シアノアクリレートは他の薬剤と異なり、体内で代謝・排出されることはなく、永久に注入した静脈内に残存すると言われており、2021年現時点では異物注入に伴うアレルギー、体内残留に伴う異物反応、異物感染を含め長期安全性に関して市販後調査中(2021年6月調査期間終了予定)の状況です。

昨今、グルー治療に対するお問い合わせを数件伺うようになりましたが、当院において現時点では市販後調査の結果を精査した後に、使用を検討する方針と考えております。
原則として市販後調査期間中にグルー治療を患者様にお勧めする体制はとっておりませんが、グルー治療の適応を含め診察や説明をご希望の際にはお気軽にご相談ください。